コンクリートの暴露による長期 収縮・膨張試験
標準コンクリート配合に準拠したモルタルを厚さ1mm、容積600ccのガラス容器に打設して1年間暴露しその収縮や膨張の有無をガラス容器に発生するひびによって確認した。
使用したモルタルはプレーンモルタルのほか膨張剤など数種類のコンクリート混和剤のほか、FD-15の添加量を8段階添付してその効果を確認した。
試験の結果、FD-15混入量が少なすぎるとひび割れを起こすほか、プレーンモルタルおよび他の混和剤を加えたモルタルすべてにひび割れを生じることが確認された。
そのなかで、ひび割れを生じなかったFD-15の添加量は0.2~0.5kg/㎥であった。
FD-15の添加量が0.2kg/㎥未満では他のモルタル同様ガラス容器にひび割れが観察された。
配合表
| セメント | 336kg/㎥ |
|---|---|
| 水 | 195kg/㎥ |
| 細砂 | 828kg/㎥ |
| 粗砂 | 998kg/㎥ |
| FD-15 | 0.2kg/㎥以上 |
ブリージングおよび収縮膨張の長期観察試験(12ヶ月)
左側に並べたガラス容器にはひび割れが生じている。右側のガラス容器にはひび割れはない。


FD-15 500g/㎥混入
凹みも少なく、ガラス容器にもひびが入っていない。

プレーンモルタル
凹みが発生し、ガラス容器にひびが入っている。
